交通事故で残る後遺症の代表的なものは、むちうちではないでしょうか。
「鞭打ち」と漢字で読むと、どのような症状が起こるか理解しやすいかもしれませんが、鞭を振っているシーンを思い起こしてみましょう。
鞭を大きく振るとS字型になるように、車に乗っている時に不意に後ろなどから他の車に衝突されてしまうと、予測していないことなので、首や頭が対応することができず、鞭を振った時と同じようにS字になるのです。
この際に首のあたりを捻挫、または骨折してしまうことがおおく、そのことを「むちうち」とよぶのです。
交通事故を起こすとこの「むちうち」になる可能性が高いのですが、実は交通事故が起こったその日には症状が出ないケースがほとんどだということをご存知でしょうか?
大きな事故だった場合、念のために病院に行ってMRIやレントゲンを撮ることがあるかもしません。
しかし、そのような検査ではむちうちの症状はわからないのです。
検査結果に出ないため、周囲から理解してもらえないのも、むちうち症のつらいところといえるのです。
そして事故が起きて後、しばらく経ってから症状が出てきて、気候の変化やストレスによって辛くなったり、倦怠感や頭痛など体に不調を感じるのです。
しかも、このむちうち症は見た目ではわからないため、交通事故などで、もしも被害にあった場合でも示談金や、後遺症の慰謝料などに反映されにくいという場合があるようです。
そしてなかなか治りにくいのも、むちうち症の特徴と言えるでしょう。
周りの人から理解してもらいにくいため、「慰謝料欲しさにしんどいと言っているんじゃないか」などと言われることもあり、精神的にも苦痛が与えられます。